2026.02.26
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舌小帯とその切除についてベビ健の考え

舌の裏の真ん中の筋(スジ)を舌小帯(ぜつしょうたい)と呼びます。

この筋を切った方が良いかという話題が最近よく上るようになりました。

そもそも昔は誕生した赤ちゃんの舌小帯は助産師さんの小指の爪で出産直後に切られていた時代もあったそうです。

2001年4月の日本小児科学会の声明により、よほどの哺乳障害や発音障害、舌の挙上(上あごに持ち上げる力)制限が明確な場合を除き、切らずに経過観察をする流れとなりました。

日本小児歯科学会では2026年1月26日に下記

「舌小帯付着異常は、明らかな哺乳障害の原因になっていると判断される場合を除き、早期(4歳以下)に手術することは本学会として推奨していません3)。」

と学会からの提言として書かれています。

東京医科歯科大学のホームページでは下記

新生児および乳児の哺乳障害には様々な原因が考えられているが、舌小帯短縮症と哺乳障害の関係を調べた報告によれば、いずれも統計的な関連性を示す結果にはなっておらず、舌小帯短縮症が哺乳障害の主たる原因になるとは考えられていない。したがって、この時期に遭遇する舌小帯短縮症は哺乳障害とは関係がなく、手術を行う必要はない。

と書かれています。

実際にはもっと詳しく発音のことなど記載があるので興味のある方はお読みください。

私は歯科の国家資格による人間なので、舌小帯の切除においての見解は上記に準ずる状態です。

歯科による切除が必要と判断するためのガイドラインも存在します。

ただし・・・『哺乳に影響がない、発音に影響がない』

とは言っても「飲めればいい・しゃべれればいい」とも思っていません。

離乳食に繋がる本来の哺乳に対して大切な動きが獲得できる哺乳なのか、会話は「通じればよい」ではなく呼吸や安全な咀嚼嚥下に繋がる動きができているのかは別物だと思うのです。

そのことから、私自身が支援者として「その子」のより良い発達を考えたときに

このままの舌で良い発達をとげられそうかどうかでお口のトレーニングやママによるマッサージをお伝えしております。

舌小帯も筋(スジ)というだけあって伸ばせば伸びるんですね。

「これはなかなか・・・」というケースも頑張ってケアするとかなり伸びてくれます。

それでもどうしても短いままで辛そうなお子さんは医療機関をご紹介して切除の必要性を診断していただくようにしています。(私は診断できる立場ではないので)

なので短いからと言ってすぐ切る事も必要ないですし、伸ばすことも可能です。

上唇小帯といって上唇の裏側の筋も同じです。

ただもう一つ、オトガイ舌筋(舌小帯の更に下の深い部分の筋肉)まで切る手術も一部の医療界ではあるようで、それは主に極一部の耳鼻咽喉科がなさっています。

そもそもオトガイ舌筋の切除の必要性はマイクロスコープを喉に通して気道などを診る必要があるとかなのでそもそも私には見えない世界のものなのです。

たまにクライアントさまから、または知人から「舌小帯を切った方が良いのかな」とのご相談を受けますが、医師や歯科医師などが切る事を勧めているのでないことと、迷いがあるのであればまずは伸ばすトレーニングやお口の機能をあげていくことからでも良いのではとお話します。

ベビ健は支援の場であり医療機関ではないので医療的判断は出来かねます。

あくまでも支援としてお困りごとにアプローチする手段のご提案をしております。

目指すのは「なるべくより良い発達を遂げられるカラダに導くこと」。

なんでも気軽にご相談くださいね。